前回からの続き。

甲州市のシンボル 塩ノ山に登る
翌朝は塩山温泉街の裏に見える「塩ノ山」に登ってみることにした。
塩山の名前の由来にもなっている、地元で愛される低山だ。

塩ノ山は標高553m。しかしそもそも山麓の塩山温泉街が標高約400mなので、山として登るのは153mということになる。運動不足の私たちにとっては丁度良い高さかもしれない。

温泉街から歩いていくと、南麓にある登山口に辿り着く。
MAPを見ると向嶽寺を挟んだ向こう側、山の南西の方にも登山口があるようだ。
ピストンを避けるために、そのもう一つの登山口を探すことにしたが、なかなか見つからない。
向嶽寺にいた女性に尋ね、指さされた方向に進んでいくと墓地に迷い込んでしまった。
「あの人、こっちって言ってたよね」どんどん墓地の深部に進んでいく我々。
なんだかちょっと怖くなってきたのでマオリ族の伝統的な踊りハカを踊ってみた。
少し気が紛れた気がした。
私は目的地へ歩くとき、ショートカットをしたり知らない道を選択する傾向があるのだが、
時として墓地に辿り着いてしまうことがある。そんな時、墓に辿り着いた「意味」について深読みすることは禁物だ。
「意味」などないのだ。この世界は墓地だらけなのだから。。
とはいえ、宿のチェックアウトの時間も迫っていたので、墓場から引き返し、
素直に先ほど見つけた南麓登山口からピストンすることにした。
低山ではあるが、日頃の運動不足が祟り、途中のベンチで休みつつなんとか登頂。
頂上から見る富士山は見事だった。


塩ノ山は朝の散歩に丁度良いね



犬の散歩にもオススメッ
98winesワイナリー
数年前に友人がイチオシしていた98winesワイナリーへ。
ここのワインを飲める飲食店にはなかなか遭遇しない。販売酒屋も意識して探さないと見つからない。
塩山から北北東の福生里(ふくおり)という山間部にワイナリーがあり、そのさらに奥へ進むとブルワリー”98BEERs”がある。
早朝に少し雪が降ったので、山道が心配だったが、ワイナリーへと向かう道が南向きだったせいか、ほとんど雪は溶けていた。


ワイナリーにはオーナーさんもいて少しお話できた。
メルシャンで醸造責任者を務めてきたという平山さん。
店の内装やテラスからの景観といい、ワイナリー経営のロマンを感じる。
ただのワイナリーではなく、美学を発信している場所、といった印象。
背伸びして普段よりワンランク上のワインと蜂蜜などを購入。
再び車に乗り、さらに山道を登りブルワリーを目指した。
ブルワリーでも感じの良い店員さんと話が弾んだ。
ビール飲み比べをし、気に入った一本を購入。


その後は平山さんに教えていただいた「はやぶさ温泉」に。
ここが素晴らしい泉質で、湯の温度が高いわけでは無いのだが、身体が芯から温まった。
温泉の受付にある物産コーナーも気が利いていて、良さげなものがちらほら。
新鮮ないちご、宮内庁御用達で有名な珠屋小林珈琲のはやぶさ温泉ブレンド、温泉水などを購入。







ここで買った化粧水のおかげでお肌が調子良いのよ



そんなアイテムもあったのか。。
ワイナリー巡りと新田商店
初日に飲んで美味しかったMGVsワイナリーへ。
勝沼の中でも新しいワイナリーと言うことで、母屋の佇まいからしてモダンでスタイリッシュ。
地元の半導体メーカーの社長さんが、ご両親から引き継いだブドウ園をワインに切り替えた、と言う異色のワイナリー。テイスティングをして1本購入。




次は時間的制限によりラスト。
行きたいところはたくさんあったのだが、近場にあり、日本ワインのオリジネーターでもあるシャトーメルシャンに行ってみることにした。
スーパーに置いてあるファミリーワインというイメージがあるが、他にもいろんな種類のワインを作っているとの話を聞いたことがある。また、先ほどの98winesのように、名の知れた国産ワイナリーのオーナーがメルシャン出身者だったりするのを知っていたからだ。
大手ということもあり、他のワイナリーと比べ観光客が多かった。
テイスティングなどは極めてシステマチックに行われた。
ワインの博物館も併設されていて、日本のワイン醸造最初期の道具などを見ることができた。


ワイナリー巡りもだんだん疲れてきたので、最後は甲州ワインの品揃えに定評のある勝沼ワイナリーマーケット 新田商店に向かい、必要なワインを購入することにした。
新田商店の店員さんはさすが、こちらの好みや予算に合わせて様々な山梨ワインを提案してくれる。
お土産ワインを買うためには最適な場所だった。
妻の仕事で必要な分も含め、10本程買って車に運んだ。


総評
2月ということもあり寒かったけど、すごくリフレッシュされる旅だった。
次来る時はもう少しハードなトレッキングをしたい。
目をつけているのは大菩薩峠だ。
写真こそ撮らなかったが、上記以外にもオススメな店がある。
前回勝沼に来た時も立ち寄ったozo coffeeだ。コーヒーも美味しいし、ナチュールワインも置いている。
何より周辺の情報を得るための社交場として最高なのだ。
というわけで山梨はやはり好きな場所だと認識できた。
暖かくなった頃、また来たいと思う。



私も早くダイボサツ峠に行きたい



熊鈴を持って行こうっ
コメント
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